地熱利用システムは、コンクリート基礎を施工する前に設置する必要があります。地中に配管を埋めるため、地表面をコンクリートで固めてしまうコンクリート基礎が完成した後では、コンクリート基礎に穴を開けなければならなくなるため、基礎の強度が弱くなってしまうからです。注文住宅ならば、地熱利用システムを設置することを考慮した設計が可能です。地熱利用システムは太陽光発電に比較すると、施工事例は少ない傾向にありますが、冷暖房効果だけでなく屋根の融雪も可能になり、一戸建てのメンテナンスにも大きく影響します。
地中の配管を通ってきた空気は、夏には涼しく、冬には暖かいです。冬の暖かい空気は、屋根の配管を通るときに融雪の効果となり、屋根に登った雪下ろし作業か開放されます。冬の間、積雪が続く寒冷な気候では融雪の効果は弱くなることもありますが、温暖な地域での積雪には充分に対処できます。注文住宅は地域性も大切です。
地域に根ざして営業している工務店だからこそ可能なアドバイスは多いです。冬の積雪対策や凍結予防対策は、現地で長年にわたって暮らし続けている人でないと分かりにくい点もあります。地域性を重視して営業している注文住宅は、実際に現地で暮らしている人の立場で設計から施工まで担当し、なおかつメンテナンスやリフォームを行っています。地熱利用システムは、コンクリート基礎を施工する前に設置できるように手配してもらいましょう。