注文住宅でデザイン重視の住宅を建てる場合には、どのようなことに注意をしたらいいでしょうか。まず、住宅の壁ですが、デザイン住宅にありがちなコンクリート打ちでしかも断熱材等を一切入れないタイプは冬の暖房代や夏の冷房代がかなりかかることを覚悟しておかなければなりません。一方で、室内の間取りはと言えば、やはり独特のデザインを考える人も少なくはありません。どのようなデザインを考えようともどれも注文住宅である以上自由ですが、注文住宅は自由ゆえに行き過ぎてしまうことがあります。
よく雑誌などで特集されている個性的なデザイン住宅に関しては見た目は良いかもしれませんが、どこまで実用性があるかということです。例えば、らせん階段は若いうちはいいかもしれませんが、ある程度年齢を重ねて足腰が弱くなると転落する危険もありますので、もし、その建物に20年後も30年後も住む予定であれば、リフォームをする資金や建て替えの資金などをしっかりと貯めておく必要があります。これは、トイレの壁を撤去したようなデザインの場合も同じになります。設計に関しては専門の設計師に頼みますが、設計師ならだれでもいいわけではありません。
やはり、強い個性が出てくるため、設計師をしっかりと選ばなくてはならないのです。また、設計期間も通常の注文住宅と比較しても長い期間かかります。1年から1年半はかかることも少なくないため、自分が途中で投げ出さないように明確な意思を持って建築に携わることが大事です。